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訳注 – 幕間劇(番外編)2

No Rest For The Wicked 幕間劇(番外編) その2

訳者による注記です (残念ながら、作者のコメントはありません)。
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Page 8:

[訳注] ご存じの方も多いと思いますが、ディックはリチャードの愛称です(Richard→Rick→Dick)。ここでは南欧風にリカルドですが、同様のルールがあてはまる模様。

「ケッペキ・ディック」の原文は “Dick the Picky”。”Picky” は「趣味がうるさい」などの意味。訳はいろいろ (例: 癇性病み(かんしょうやみ)のディック、コダワリ・ディック、完璧主義のディック、コジュウト・ディック、ストライクゾーン狭すぎディック…などなど) 考えた末、「ケッペキ(潔癖)」に落ち着きました。ピッキー/…ッペキと、音が似てなくもないですし。意味的には「ストライクゾーン狭すぎ」が一番近いような気はします。

「高慢ちきのスットコドッコイ」は”stuck-up PRAT”。こういうのは、どう訳したっていいようなもんですが、”stuck-up”と”スットコ”の似具合が何となく気に入って。 (ただし意味は、”stuck-up”=「高慢ちき」”PRAT”=「スットコドッコイ」となります)。 

 

Page 9:

[訳注] さて、ここで問題です。「アルタクス(Artax)」は、とある作品に出てくる馬の名前なんですが、その作品とは何でしょう?

正解した人にはもれなく、ハンガリア女王水をプレゼント…したりはしませんが、まあお暇つぶしに。

※ 掲載当初「アルタックス」と表記していましたが、原書等で使用されている「アルタクス」に改めました。
 

 

Page 11:

[訳注] 「万事休した(デッドエンド)」の原文はもちろん”dead end”。慣用句としての「行き詰まった」と、字面どおりの「死をもって終わった」の二重の意味です。
訳文を「馬ン時休した」にしようかと思ったのですが、さすがにわかりにくいのでやめました。次点は「ウマくいかなかった」だったのですが、ダジャレを言うキャラでもないのでやめました。うむ。

ところで、馬の名前の「アルタクス」は、映画「ネバー・エンディング・ストーリー」で沼に沈んじゃう馬の名前から採られたとのことです。作者は幼少の頃にこの場面を見て、虎馬…じゃなくって、トラウマになってしまったそうな。