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第二話 p.21

第二話 p.21 published on

この作品の核となっているおとぎ話「埋められた月」を連載しています。


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埋められた月 (14)
さて、日が過ぎて月が新たにやって来る日になり、人々はポケットに小銭、帽子には藁しべを入れて、彼女が来るのを待ちかねていた。沼のほとりの人々にとって、月は大切な友達だった。みんな、そりゃあ喜んでいたのさ。暗い時間がなくなり、道を安全に歩くことができ、恵みの光のおかげで化け物どもが暗闇や水たまりの中に追いやられるのがね。(つづく)
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(1)~(13)