この作品の核となっているおとぎ話「埋められた月」を連載しています。
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埋められた月 (15)
しかし、何日過ぎても、月が新たにやって来ることはなかった。夜は暗いだけのものになっちまって、化け物どもはこれまで以上に悪さをやらかした。それから何日も過ぎたが、やはり月が新たにやって来ることはなかった。そうなると当然、哀れな人々は妙な具合で不安になるし困惑した。そこで、みんなして古い粉ひき小屋に住む物知り婆さんのところに行き、月がどこに行ったのか見つけることはできないかと尋ねた。(つづく)
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これまでの話
(1)~(14)。