一羽は哀し、第五話 p5、更新です。
今回のページに出てくるのは、”One for Sorrow”という、実在するわらべ歌です。
One for sorrow, Two for joy,
Three for a girl, Four for a boy,
Five for silver, Six for gold,
Seven for a secret, Never to be told,
Eight for a wish, Nine for a kiss
Ten for a bird You must not miss.
上の詩では10まで数えていますが、7で終わることもあります。他にも細かい異同があるバージョンがいくつかある模様。詳しくは、Wikipediaをご覧いただければ→ http://en.wikipedia.org/wiki/One_for_Sorrow_%28nursery_rhyme%29
英語から日本語へ詩を翻訳するというのは厄介なものでして、原文の韻をどうするかという問題があります。番外編その3の「ケッペキ・ディック」の歌は日本語版でも(多少無理をして)脚韻を踏ませてみたのですが、今回は語数が少ないため断念。七五調というか、基本七文字前後で各句をまとめてみました。
一羽は哀し、 二羽なら嬉し
三羽で嬢ちゃん、 四羽だと坊ちゃん
五羽でしろがね、 六羽で黄金(こがね)
七羽話せぬ、 ある秘密
八羽の希望、 九羽のくちづけ
十羽の鳥を、 見逃さないで
数え歌*1的な要素もあるので、それ風な訳も考えてみたのですが、原文から乖離しすぎたので没にしました。…厄介とか言っていますが、やはりこういうのを考えるのは、楽しいところでもあります。
*1「ひとつ、人より力持ち」とか「ひとぉつ、人の世の生き血をすすり」とかそういうやつですね。
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Windows XP環境 (IE 8) で目次ページのレイアウトが崩れるという報告をいただき、修正しました (ずいぶん手間取ってしまったのですが)。ご報告、感謝です。他にも何かお気づきの点がありましたら、ぜひご意見をお寄せください。