前回に引き続き、『美女と野獣』の版について。
[英語]
1.ボーモン版からの翻訳
訳者は不明。ボーモン版の翌年(1757年)には既に翻訳されていたそうです。
2.アンドリュー・ラング(Andrew Lang)版
アンドリュー・ラングは、民話や童話の編纂で知られている人(『~いろの童話集』という色名のついた全集が特に有名)。ヴィルヌーヴ版の枝葉を取り払い、ボーモン版が多少混じっている模様。
どちらも主人公の名前は英訳されていて「ビューティ」(Beauty)です。
・・・長くなりましたが、フランス語に2つの版があり、それを元にした英訳にも2つの版があるということだけ、とりあえずご承知おきください。